the other side of life

2010年8月3日
こんな夢を見た。

友人とテラスから庭を眺めている。と、爆発が起き、ナイフがきらめく。カフカス地方独立のテロだ。誰に言われるでもなくそう確信する。彼女は私の手をひいて、板張りのカウンターのある別の店に連れていく。テラスから飲みさしのグラスが運ばれてくる。手回しの良さに頷く。彼女はこわばった表情で前を見つめている。大事な人を亡くしたのだ。そうか、ここはもうひとつの世界だと、私は漠然と思う。こちら側では彼女が生きている。伴侶と隔てられたまま。かける言葉を見つけられずに、彼女の横顔を眺めている。色の白い、昔よりおとなびた顔。何を言えばよかったのだろう。すぐ隣にいたのに。喪失が刻まれた、あの頑なな視線の先が、どうしても見えなかった。

いつか目が覚める。そう、何もしてあげることができない。それでももう少し一緒にいたかった。泣いていませんように。また会いにいけますように。

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